GIF 2019 アニュアルレポート(日本語版)


 2019年は、日本がGIF議長国になって1年目の年であり、日本の掲げる方針に則り、組織的にGIFの活動強化が開始された年でもある。 そのため、GIFアニュアルレポートに関しても、よりコンパクトかつ合理的に、活動内容を掲載することを目指した。

 目次を見ていただければわかるように、各委員会(SSC)/ 検討グループ(WG/TF)の記載は、おおむね10ページ以内になるように絞り込まれている。 このように技術的詳細ではなく、全体像、方向性を具体化していくことに挑戦中であり、レポートの公開形式も章/節ごとに展開している(目次:6~7ページ及びしおり機能等参照)。

 レポートは、“緒言/はじめに(3~5ページ)及び第2章ハイライト(12~15ページ)にて、2019年の活動の趣旨/動機”を、“第1章(8~11ページ)にて、GIFの組織構成”を、“第3章国別レポート(16~41ページ)にて、GIF参加国の次世代炉を取り巻く状況”を、“第4章システム別レポート(42~109ページ)にて、GIFが推進している6種類の次世代炉に関する検討状況”を概説している。

 また、“第5章メソドロジー(方法)ワーキンググループ別レポート(110~118ページ)にて、GIFがワーキンググループとして評価方法の確立を実施している、経済性、核拡散抵抗・核物質防護、リスク/安全性分野の評価法整備/発展状況”を、“第6章タスクフォース別レポート(119~134ページ)にて、GIFがタスクフォースとして取り組んでいる教育訓練活動の継続/強化、安全設計基準の確立、先進製造・材料分野での新しい取り組み、R&Dインフラフトラクチャーの確保の状況を概説している。

 第7章では、産業諮問パネルの活動状況に触れ、略語と出版物のリストを付録として添付している。

 全体的な活動の整合性については、まだまだ改善の余地はあり、2020年以降継続し、活動の鋭利化/合理化/統合化を進めていく予定であるが、まず2019年度の段階として、現状をコンパクトに概説したマテリアルとして、有効に活用していただきたい。

 なお、日本語訳は、JAEA高速炉・新型炉研究開発部門 国際・社会環境室が実施したものであり、和訳の内容については、本課室の責任のもと実施したものである。

GIF 2019 アニュアルレポート (Full version)

はじめに:議長より
はじめに:テクニカルディレクターより
目次
第1章 GIFのメンバーシップ、組織およびR&D協力
第2章 1年のハイライト
第3章 国別レポート
第4章 システム別レポート (Full version)

第5章 方法ワーキンググループ (Methodology Working Groups)(Full version)
第6章 タスクフォース別レポート (Task Force Reports)(Full version)
第7章 市場と産業界の展望 / SIAPレポート (Full version)

付録1 第4世代の略語と頭字語のリスト
付録2 GIFの刊行物(2018年~2019年)


なお、GIF Annual Report(英語版)については、下記のGIFホームページから入手することが可能である。
https://www.gen-4.org/gif/jcms/c_119025/gif-2019-annual-report