Proliferation Resistance & Physical Protection Working Group
(核拡散抵抗性・核物質防護ワーキンググループ)


第4世代原子力システムのロードマップは、将来の原子力エネルギーシステムについて、次のような核拡散抵抗性と核物質防護(PR&PP)の目標を定義しています。

  • 第4世代の原子力エネルギーシステムは、核兵器に使用可能な物質の転用や盗取に対して、その物質が非常に魅力的でないこと、加えて、そういった行為の経路が最も望ましくないという保証を強化します。加えて、テロ行為に対する物理的防護も強化します。

PRPP評価手法:

本報告書は第4世代原子力システム(NESs)の核拡散抵抗性及び核物質防護の評価手法を示すものです。あるNES設計に対して、本手法は一連のチャレンジを定義し、これらのチャレンジに対するシステム応答を解析してその結果を評価します。NESに対するチャレンジは、潜在的な拡散行為者(拡散を意図する国家または非国家主体の敵対者)によって引き起こされる脅威です。第4世代原子力システムが有する技術的及び制度的特性は、システム応答を評価し、拡散脅威に対するシステムの拡散抵抗性、妨害破壊行為及びテロの脅威に対する堅牢性を明らかにするために用いられます。システム応答の結果は、拡散抵抗性(PR)については6つの指標(measures)、核物質防護(PP)については3つの指標によって表現されます。この手法は、システム設計の最も初期の段階でも評価が可能で、かつ、設計が進むにつれて評価がより詳細かつ代表性が高くなるように作られています。結果には不確実性が伴いますが、不確実性はすべての段階において評価に組み込まれています。評価結果は3つのタイプのユーザー、すなわち、システム設計者、政策決定者、及び外部の利害関係者が使用することを想定しています。政策決定者は選択肢の中から選択をするためのハイレベルな(代表的な)指標に、一方で、システム設計者はそのNESのPR&PP性能を改善するような、設計上の選択肢に直接関連する指標により関心を持つと想定しています。

手法は以下のレポートを参照
(Rev.5 報告書) GEN IV原子力システムの核拡散抵抗性及び核物質防護評価手法Rev.5; GIF PRPPワーキンググループ報告書(仮訳)
(Rev.6 Report) Introduction to the Revision 6 of Evaluation Methodology for Proliferation Resistance and Physical Protection of Generation IV Nuclear Energy Systems


第4世代原子力システムの PR&PP 概要レポート:

本報告書は、PRPPWGと6つのGIFシステム運営委員会(SSC)が行った各第4世代原子力システム設計に関するワークショップや様々な媒体での議論を踏まえて共同で作成したものです。この報告書は、GIFの6つの原子力システムについて、PR&PP特性の現状を示し、さらなるさらなる研究開発に資することを目的としています。その目的は、各システムのPR&PP的長所に関する暫定的な情報を示し、それらをより高度化・最適化するための指針を示すことにあります。

以下のレポートを参照
Proliferation Resistance and Physical Protection of the Six Generation IV Nuclear Energy Systems


仮想的ナトリウム冷却高速炉システム全体のケーススタディ:

仮想的ナトリウム冷却高速炉(ESFR)のケーススタディレポートでは、PRPP WGが開発したPR&PP評価手法を原子力システムへ適用した研究の結果を述べています。将来の原子力エネルギーシステムの設計者や政策立案者、PR&PP研究者にとって有益な情報を提供することを目指しています。読者からのコメントや提案は幅広く受け付けており、GIFによる今後の活動を決定する際に考慮されます。ご意見がある方は、GIF事務局までお送りください。

ケーススタディは以下のレポートを参照
核拡散抵抗性及び核物質防護評価; 仮想的ナトリウム冷却高速炉システム全体のケーススタディ最終報告書(仮訳)
PR&PP Evaluation: ESFR Full System Case Study Final Report


その他の参考文献:

PRPPに関する参考文献
PRPPが開催したワークショップ(University of California, Berkeley, November 2015)の資料
PRPP国際ワークショップ(Jeju, Republic of Korea, October 2016)の資料