Economic Modelling Working Group(経済性モデルワーキンググループ)の成果


ADVANCED NUCLEAR TECHNOLOGY COST REDUCTION STRATEGIES AND SYSTEMATIC ECONOMIC REVIEW
GIFの経済性モデルWGが、コスト削減方策に関するレポート(次世代原子力テクノロジーのコスト削減方策とそのレビュー:ADVANCED NUCLEAR TECHNOLOGY COST REDUCTION STRATEGIES AND SYSTEMATIC ECONOMIC REVIEW)を取りまとめ、公開発行しました。本レポートは、1)次世代原子炉に横断的/共通的に適用可能なインパクトのあるコスト削減方策を選定していくための方法論を構築すること、2)その方法論を適用し、コスト削減方策の例示を行うこと、3)方法論を改良し、さらなるコスト削減戦略を構築していくための道筋を示すことを目的とし、執筆されました。今回の発行は、コスト削減方策とそのレビューに係る基本的枠組みを整備しましたが、今後、具体的な設計例に本枠組みを適用した例を充実させるなど、原子力の導入を新たに検討している新興国のステークホルダー等が活用しやすいものに改訂していくことを、引き続きEMWGで協議しています。


NUCLEAR ENERGY– AN ESG INVESTABLE ASSET CLASS
GIFの経済性モデルWGが、ESG投資に関するレポート(ESG「環境・社会・ガバナンス」投資対象としての原子力エネルギー:NUCLEAR ENERGY– AN ESG INVESTABLE ASSET CLASS)を取りまとめ、公開発行しました。本レポートは、英国のリードによりまとめられたレポートで、気候変動に対する金融融資と分類方法、低炭素エネルギー企業/プロジェクトや原子力産業/プロジェクトのESGへの貢献可能性を記載しております。GIFは、これまでもCEM NICE Futureと連携しながら、第4世代炉のクリーンエネルギーシステムとしての貢献をアピールしてきましたが、このような金融面を含め幅広い分野での貢献をCOP26等と連携し、今後も進めてまいります。(WNNでの紹介記事)


GIFにおける原子力の柔軟性に関する位置づけ
我々が利用するエネルギーシステムにおいて、「フレキシビリティ」が大きな鍵となることは、多くの人の共有認識になりつつあると思います。GIFにおいても、第4世代炉を含む原子力エネルギーのもつこの特性の重要性影響に早期から着目しており、第47回政策会合(2019年5月)時に同時開催したGIF EMWG-SIAP-SSC Workshop on Flexibilityにおける議論等に基づき”GIF POSITION PAPER ON FLEXIBILITY OF GEN IV SYSTEMS”を発行しました。